海外作品

1956年製作

表板:松
横、裏板：ハカランダ

弦長：650ｍｍ（実測651.5ｍｍ）
ナット幅：52.5ｍｍ
弦幅：43ｍｍ（6弦左端から1弦右端）
弦高：6弦12フレット4.2ｍｍ、1弦12フレット3.8ｍｍ

現代の名工中の名工であるアルカンヘル・フェルナンデスが25歳の時に製作した作品。
この作品はマルセロ・バルベロ1世が生前オーダーを受けていて製作途中であった作品をマルセロの未亡人の指示によりアルカンヘル・フェルナンデスが仕上げた作品です。
実質的にはマルセロ・バルベロの音色に極めて近いと考えても良いかもしれません。

現実的な話としまして″バルベロ・イーホの作品″はある程度現物を弾いてみる機会はあると思います。
しかしながら″バルベロ1世を弾いたことがある、もしくは所有している″という方は本当に少ないのではないでしょうか。

マルセロ・バルベロ1世はフラメンコギターを多く製作していてクラシックギターの製作本数は極めて少ないと言われております。
まして今回の作品のように最晩年=非常に円熟した時期の作品にはなかなかお目にかかれません。

実際に今回の作品を弾いてみましたが、″全体的な音のバランスが絶妙すぎて何も申し上げる言葉が浮かびません!″
これほどまでのバランス感を持つギターがこの世に存在している！ということだけで本当に幸せな気持ちになれます。

アルカンヘル自身の作品の音色とは異なり、師匠であるサントス・エルナンデスを彷彿させる″いわゆるドスの効いた音″を持ち得る作品です。

そしてこの作品と同じ条件で1956年に製作された作品が世界中で存在する可能性は極めて低いと考えます。
今回のチャンスを逃して再び出会えるチャンスはそれこそ奇跡的な確率であると思います。

＊この作品はGUITAR COLLECTION in JAPANに掲載された作品そのものです。
掲載時2013年11月1日現在表板はパーフェクトオリジナルコンディション。
裏板はロアーボードバスサイドに13センチのヘアラインクラック。
横板バスサイドセンターに6センチのヘアラインクラックがありますが、
どちらも古い時代にしっかりとした修理がされております、
とGUITAR COLLECTION in JAPANには記載されております。

掲載時より10年以上時間が経過しております。
表板は割れ無しでしたが、現在はセンター割れ修理と共に表板右横に割れが入り修理をしております。
（表板中央右側パッチ5つ貼っております。）

裏板は中央右側上から下までパッチを27枚貼って修理をしております。
全体的にセラック塗装の為場合により曇りが生じております。
あらかじめご了承ください。

※ケースは別売です。

1994年製作

表板:松
横、裏板:ハカランダ
弦長:640ｍｍ
ナット幅:50ｍｍ
弦幅：42ｍｍ（6弦左端から1弦右端）
弦高：6弦12フレット4.2ｍｍ、1弦12フレット2.9ｍｍ

イギリスの銘器、クリストファー・ディーンを販売中。

こちらの作品は、海外作品にしては大変珍しい640ミリショートスケールです。
ネックの形状はかまぼこ型ですが、慣れると意外と弾きやすいです。
ネック裏に目立つ傷がありますが、演奏性に支障があるほどではありません。
裏板にも目立つ傷はあります。

使い込まれた感じが満載ですが、その分音色に反映していて、演奏していてとても気持ちが良いものです。

高音の伸びが良く、分離も良く、一音一音がタイトな作品であると思います。

国産手工品640ミリをお使いで、もう少し違う表現、演奏をしてみたい!”という方にはとてもおすすめな1本です。

ぜひこのチャンスをお見逃しなくお求めください!!

※裏板下側に10センチ程度の割れ修理跡がございます。
※ケースは別売です。